初の「船楽」奉仕。坂越大避神社秋祭

11日は坂越大避神社の秋祭りでした。
坂越も過疎化がすすみ頭人は四軒と一つ少なくなりましたが、この町あげての船祭に盛り上がりました。今年は久しぶりに楽船が出ました。

春に「坂越の嫁入り」イベントで、この神社での結婚式に赤穂雅楽同好会が奏楽したのがご縁で出ることになりました。
国の重要無形民俗文化財に指定された、瀬戸内の三大船祭に出れるのはとても栄誉なことです。

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宮司さん宅にて食事をいただき、直垂に着替えていざ!
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宮司さんのお出ましです。
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拝殿にて奏楽。このあと鼻高(天狗)と獅子が舞い、頭人が順番に出て行き宮出しです。
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浜までの階段を時間をかけてゆっくりゆっくり練り歩きます。神輿は最後、伶人は先に船に急ぎます。
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神輿の到着まで船で待機です。
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神輿にかけるバタ板を掛ける人々。陸に上がると見せかけては沖へ戻ります。
海に飛び込みパフォーマンスもありました。
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この船に神輿を乗せて生島まで船渡御をします。
いよいよバタ掛け(七枚のバタ板をこの船に掛ける)の始まりです。
すんなり板をかけないで、板を立て人が板の先に人が乗ったりしてのパフォーマンスが続きます。
曲は陵王乱序の吹きっぱなし。六段を2回と三段まで三人の龍笛で掛け吹きをしました。
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出港は「林歌」と決まってるそうです。
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頭人の船から次々と生島までの船渡御が始まりました。船と船をロープで結んでついて行きます。
風もありよく揺れたので船酔いしながら吹きました。
生島での神事のあとは、普通の船で戻りました。この後は夕刻に浜にかがり火を焚いて、またバタ掛けのパフォーマンスで盛り上がります。夕暮れの瀬戸の海に船が並ぶのはとても幻想的です。

初めての船祭に雅楽奉仕させていただき感動です。
宮司さんの仰るのには、元宮内庁岡正雄先生や東儀俊美先生、南都楽所、天王寺楽所、天理大学雅楽道友会や東儀秀樹さんもこの神社に来られたり、船楽されたそうです。
生島には雅楽の祖、「秦河勝公」のお墓があります。普段このお祭り以外には島には人は入れないそうです。

地元の雅楽団体でこれからも船祭を継承してゆきたいものです。
楽しい経験をさせていただきました。ありがとうございました。