雅楽の祖、秦河勝と「大避神社」

秦河勝を祀っている坂越の大避神社に参拝した。
瀬戸内海の三大船祭、坂越大避神社の「船渡御祭」に使用されている楽船があった。

その説明には、
兵庫県有形民族文化財「祭禮用和船 楽船」

この船は国選択無形民俗文化財「船渡御祭」に使用されたもので、楽人が乗って雅楽を奏した。
現在では復元船が使用されている。祭礼船十二雙の中でこの船だけが屋形をもつ。
渡御に際しては内部に二畳を敷き、幟、吹き流し幕、艫暖簾(へさきのれん)提灯で艤装される。
大避神社と雅楽の関係は深く、祖と仰ぐ雅楽家には
東儀、岡、薗、林の四家があり雅楽を伝承、活躍されている。(後略)
と記されている。

去年の楽船には南都楽所の楽人と赤穂高校の雅楽部の生徒が奏楽したそうだ。
が、今年のお祭りには楽船には楽人は乗っておらず、神輿の担ぎ手が乗っていた。
雅楽の祖を祀っている神社の祭なのに、なんとも寂しい気になった。
(来年の船渡御祭に、「赤穂雅楽同好会」が乗りたいと、密かにもくろんでます。)
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平成10年9月には、宮内庁式部職楽部長の岡正雄先生が、
平成13年9月には東儀俊美先生が絵馬を奉納されていた。
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秦河勝の末裔といわれている東儀俊美先生は平成20年に、この大避神社で「人長舞」を舞われたのでした。