古い太鼓に唐獅子の絵を描く

16日のイベントに向けて、楽太鼓に唐獅子の絵を書くことにしました。

オーソドックスに唐獅子牡丹にしました。

唐獅子牡丹といえば高倉健の「唐獅子牡丹」の歌で有名ですね。
ヤクザ映画の♪背中で吠えてる唐獅子牡丹♫♪刺青で知られています。

なぜ楽太鼓に唐獅子牡丹がよく書かれるのかはわかりませんが、

ネットで調べましたら唐獅子牡丹の意味がありました。

まず、唐獅子の唐は中国を指します。
百獣の王と言われ、魔除けや護獣を意味します。(ライオンではなく架空の動物だそうです)

獅子は『百獣の王』、牡丹は『百花の王』と呼ばれ良い組み合わせとされ、男気の象徴でもあります。
そして色々な説がありますが、
獅子は百獣に君臨する王と言われ、その無敵の獅子でさえ、ただ一つ恐れるものがあります。
それは獅子の体の中の虫です。
その虫は我が身の体毛の中に寄生し、増殖し、やがて皮を破り肉に食らいつく害虫です。
(いわゆる獅子身中の虫という諺にもあります)
しかし、この害虫は牡丹の花から滴り落ちる夜露にあたると死んでしまいます。
そこで獅子は夜になると牡丹の花の下で休みます。
獅子にとって安住の地が牡丹の花の下なのです。

また別説では獅子は『牡丹の香りにだけ酔いしれる』や、
『獅子の霊力を牡丹が抑えている』などとも言われます。

古くから唐獅子と牡丹は一緒に描かれていますが、
『あなたの依所は何ですか?あなたが安心して身を寄せられる安住の地はどこにありますか?』
のようなメッセージが込められているそうです。

面白いですよね、唐獅子牡丹のお話でした。
唐獅子に牡丹だけでなく、竹に虎も話は変わってきますが、似たような意味があるようです。