「ペニーレーン」を探して


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30年ぶりに原宿表参道を歩いて来ました。 昔の記憶をたどりながら歩いていても、あの「ペニーレーン」らしき店は見つからず、街の雰囲気もすっかり変わってしまった表参道。
街路樹もなぜか、年老いたように葉を落としているが、表参道の記憶を残している証だ。
 駅前にはコスプレの女の子が集団でたむろしていて、(アキバみたいにカメラを持った人が激写する)休日のせいか、道は人でいっぱい。ホコ天だった時のタケノコ族を連想してしまって、竹下通りも行ったっけなあ、、、。
 確かこのあたりの路地を入ったありだったかなと、何度も行き来しながら探したが、結局店は見つからず、インターネットカフェに入って検索することに。 たくろうの歌「ペニーレインでバーボン」で一躍有名になった店だが、さすがに時の流れは早く、70年代フォーク全盛時代のあとから、ローティーンの街になって、今や買い物や遊びに来るような雰囲気になってしまったのか。ネットにあった地図のあたりをうろうろうろうろと…
いい加減あきらめたらいいのに、何をこだわっているのか…
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「ライムライト」の店があった場所を見つけた。

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だとしたら、この餃子店が「ペニーレーン」のあった場所なのか?
店を見つけたって、僕は何を得られたか……
やはり…思い出は思い出でいいんだ。
それ以外の何ものでもない。
僕は何を確かめようとしているのかもわからずに、意地になっていた。
 
原宿駅に戻ってきた。コスプレの女の子達はもういない。
20才過ぎの僕は、数ヶ月だったけど「ペニーレーン」でアルバイトをしていた。修学旅行の学生が立ち寄るくらいのピーク時代を少し過ぎた頃だったと思う。
朝、店に出ると窓の外に飾ってあった「ツデイシダ」に水をやって、オープンデッキにテープがセットされる。
ビートルズアビーロード」が流れて1日がはじまる。
Come Together・・・ 
ボスの愛犬の餌を買いに行ったり、青山のピーコックまで自転車で買い出しに行ったりした。ライムライトにも何度か行った。ボスとベーシストのロンカーターのツーショット写真があったはずだ。ユイ音楽工房の経営だったと知った。それで拓郎やフォークミュージシャンが出入りしていたんだと思った。「風」のメンバーがたまにカウンターに座っていました。
平日の、人通りの少ない雨の日の表参道が僕は好きだった。明治通りの交差点も、ビートルズアビーロードのジャケットみたいで、フォルクスワーゲンのカブトムシが良く似合っていて格好良かったなあ。
たくろうの唄が次々と浮かんでくる
 
「シンシア」の歌詞に
なつかしい 人や街を訪ねて
汽車を降りてみても
目に映るものは時の流れだけ
心が砕けてゆく
ってあったよな。